小麦と米の文化を調べていて、ふと気づいたこと。 ──本当に“小麦だけ”が体調を悪くしているのか?──**
小麦と米の文化を調べていたとき、 ひとつの違和感がずっと頭に残っていた。
「小麦文化の人たちは、昔から体調悪かったんやろか」 「古代の人も、今みたいにアレルギーや自己免疫で苦しんでたんやろか」
調べれば調べるほど、 どうも“今の私たちの身体の不調”は、小麦だけでは説明できへん という感覚が強くなっていった。
確かに、小麦は変わった。 品種も、グルテン量も、加工技術も、食べ方も、量も。 でも、それだけでは説明できない“増え方”がある。
そのヒントは、私の身の回りにあった。
■ 僕の周りで増えた病気
リウマチ。 パーキンソン病。 自己免疫疾患。 アレルギー。
そして── 私自身も、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎から始まり、 その後スギ花粉の花粉症へと年々ひどくなっていった。
昔はこんなに聞かんかった。 なのに、ここ10〜20年で一気に増えたように感じる。
「これは小麦だけの話ちゃうな」
そう感じたとき、ふと頭に浮かんだのが“油”やった。 SNSやYouTubeでも油の話はよく耳にしていた。 でもそのとき初めて、 自分の身体の変化と、周りで増えた病気と、油の質が どこかで繋がっているんちゃうか そう思った。

■ 小麦より深いところにある“もうひとつの変化”
小麦の歴史を追っていくと、 古代の人たちは今ほど体調を崩していない。
でないと、小麦は文明に受け継がれていないはずや。 当時の小麦は、今とはまったく別物やった。
じゃあ何が違うのか?
調べていくうちに、 小麦よりもっと深いところにある“油の変化”が、 現代の身体にとって決定的なんちゃうか そう感じるようになった。
古代の油は自然圧搾。 石臼で潰して、常温で絞って、上澄みをすくうだけ。
でも現代の油は違う。
- 高温圧搾
- 化学溶剤抽出(ヘキサンなど)
- その溶剤を飛ばすための高温処理
- その過程でついた匂いや色を消すための脱臭・脱色
- 保存中の酸化
- 高温調理
- トランス脂肪酸の自然発生
油は熱に弱い。 60〜70℃で酸化が始まり、 100℃を超えると一気に酸化が進む。
高温圧搾は100〜200℃。 つまり、
搾った瞬間から“酸化した油(過酸化脂質)”になっている。 さらに高温処理で“トランス脂肪酸”も自然に発生する。
この“酸化した油”と“トランス脂肪酸”が、 私たちの身体の深いところ── ミトコンドリア に影響している可能性がある。

これは比喩的なイメージで、工程の“雰囲気”を表しています
■ ミトコンドリアが弱ると、身体の修復が追いつかなくなる
ミトコンドリアは細胞のエンジン。 エネルギーを作るだけじゃなく、 修復、免疫調整、炎症のブレーキ、神経細胞の維持…… 全部ここが関わっている。
だから、 ミトコンドリアが酸化ストレスで弱ると、 身体の“土台”が揺らぐ。
腸の修復が遅れ、 炎症が慢性化し、 免疫が過敏になり、 本来スルーすべきものに反応しやすくなる。
これが、 私の周りで増えた病気と繋がっているように感じた。

■ 小麦 × 油 × 現代の生活
ここまで来て、ようやく気づいた。
小麦だけが悪いんじゃない。 油だけが悪いんでもない。
現代の生活そのものが、 身体の修復力を上回るスピードで負荷をかけている。
- 小麦の質が変わった
- 油の質が変わった
- 食べ方が変わった
- 加工食品が増えた
- ストレスが増えた
- 睡眠が浅くなった
- 運動が減った
全部が重なって、 身体の“土台”が揺らいでいる。
昔と同じ小麦でもないし、 昔と同じ油でもないし、 昔と同じ生活でもない。
環境そのものが、別物になっている。
■ だからこそ、一度立ち止まる価値がある
僕が感じたのは、 「小麦をやめろ」とか 「油が悪い」とか、 そういう極端な話ではないということ。
ただ──
身体の仕組みを知るだけで、 選択肢が変わる。 生き方が変わる。 未来が変わる。
そんな感覚が、自分の中に静かに芽生えた。
小麦と米の文化を調べていたら、 いつの間にか“油とミトコンドリア”に辿り着いた。
でも、それは寄り道でも脱線でもなくて、 私自身の身体の変化と、 周りで起きていた変化が自然と導いてくれた道のように思えた。


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